女性が活躍するには社風が大切

女性が活躍するには社風が大切


※このインタビューは、2016年6月30日に「BS情報番組 『Nikkei モーニングプラス』健康情報Gooday」で放送された内容です。

▼以下外部サイト(Youtube)へ飛びます。
https://www.youtube.com/watch?v=tuCvODtFf50


河合 克也
水上印刷株式会社
代表取締役社長

HP:http://www.mic-p.com/

-Profile-
「フルサービス」と「ひとづくり」を経営の中心に据える水上印刷の代表取締役社長。「お客様の面倒くさいをすべて引き受ける」をコンセプトに、マーケティング、クリエイティブ、ものづくり、フルフィルメント、ロジスティクス、ICTを自社で一貫して保有し、小売流通企業の販促プロセスにイノベーションを起こしている。
2013年「おもてなし経営企業50選」、2014年「グルーバルニッチトップ企業100選」を受賞。
”情熱は世界をより素晴らしいものにできる”をテーマに情熱人にスポットをあてたDigital Magazine「The PASSION」の共同編集長を務める。

女性社員36%!業界平均を超える女性率

-成熟産業といわれている印刷業界で女性が活躍できる社風を作り業績を伸ばしている会社、水上印刷。
水上印刷では、多くの女性社員の方が活躍されていると聞きました。
ビジネスモデルも合わせて、現状を教えてください。

河合:
はい。当社は、社名の通り印刷会社です。私自身、印刷が大好きなのですが、お客様に提供しているサービスは、印刷の枠を越えています。
具体的には、マーケティングやデザインといったクリエイティブ部門、もちろん印刷工場、そして自前のロジスティクスセンター、さらには社内ICT部門を有しています。
そして法人のお客様を中心に、印刷を核としたあらゆる工程をお引き受けするということを手掛けている会社です。

-印刷だけではないのですね。社員の構成はどうなっているのですか?

河合:
この新しいサービスを創っている社員の構成が大変ユニークでして、平均年齢が29歳、正社員160名の中、うち女性が59名で36%を超えています。印刷業界の平均女性約25%に比べると多い数字です。

-女性社員が36%。業界全体よりも高いということで、なにか特別な制度や福利厚生があるのですか?

河合:
「産休・育休制度」はもちろんですが、10年ほど前から、「スリークオーター制度」という、就業時間を4分の3とし、育児と仕事の両立を促進する時短の制度があります。
現在まで、利用可能者における利用率は87%で、さらにその復職率は100%となっています。女性社員の数は10年前と比較して、26人から59人と2.3倍に増えました。
その他、「在宅ワーク」や「企業内保育所」の導入検討を現在進めています。

-なるほど、復職率100%、2.3倍の人員増ですね。ちなみに、なぜ女性の活躍を推進しているのでしょうか?

河合:
本来男女差ではないですが、印刷の彩りあふれる仕事、そしてきめ細かい仕事は大変女性に向いています。弊社においても、クリエイティブ部門や、ディレクション部門においてその活躍の場が広がっています。こうしたことを背景に、お客様へのサービス領域が広がり、業績アップにもつながっています。

-いろいろな人が交わることでイノベーションがおこるということですね。業績にもつながっているのですね?

河合:
もちろん、これは女性も含む全社員の努力だと考えておりますが、当社はこの大変厳しい環境において、5期連続最高売上、最高利益を達成しています。特に直近の決算期は昨年に対して30%を超える成長となりました。

写真:インタビュー女性が活躍するには社風が大切

女性の活躍で重要な3つのポイント!

-急成長ですね。女性の活躍を掲げている企業は多いですが、上手くいっていないケースも耳にします。実際に進められてきて、どんなことが課題だとお考えですか?

河合:
実際に推進してきてですね、先ほど紹介したような制度そのものは決して特別なものではありません。やはり重要なのは社内の「風土づくり」「企業文化」、こういったところが非常に大切だと考えております。

-つまり「社風」ということですか?

河合:
そうです、3つ大事なポイントを掲げさせていただきます。
① コミュニケーション
② 業務シェアリング
③ 貢献と役割による評価

-1つめはコミュニケーションですか。

河合:
わかりやすく言い方を変えると「風通しの良さ」、もっというと上司に相談しやすい風土ができているかどうかです。本人だけでなく、周囲の、特に直属の上司の理解が重要です。

-この業務シェアリングとはなんですか?

河合:
すべての仕事をシェアできるようにし、その人にしかできない仕事をなくすことです。業務のシェアが進まなければ、「今朝、子供が熱を出した!」などといった突発の休みで仕事に穴を開けてしまいます。
これは、本人にも会社にもストレスとなります。「業務シェア」は、これからすべての組織、仕事における核だと考えています。

-最後に貢献と役割による評価とありますが。

河合:
労働時間ではなく、貢献度と役割で評価することが不可欠です。まだまだ日本には「長時間頑張る」ことが美徳としてありますが、そうではなくて、「短時間で最大の成果を出す」、そして「早く帰る」「必要に応じて休む」ことを認める社風にしていかなければなりません。

-休みを取りやすくすることも考えておられるそうですね。

河合:
そうですね。弊社には、「ハッピーホリデー」という連続9日の休み、「シーズンデイオフ」 春夏秋冬 各1日休み、「ファミリーサンクスデー」など家族への感謝をもって取る休みの制度もあります。

大切なのはもっと幅の広いダイバーシティ

-最後に、女性の活躍において、河合社長が考える今後のビジョンなどがあれば教えてください。

 
河合:
本来、「女性」と一口に言ってもその環境は、個人によって様々です。
大切なのはもっと幅の広いダイバーシティ、広く多様性を受け入れられる会社です。その中に女性の活躍もあります。社会の課題を解決するのが会社の役割ですので、広く多様性を受けいれられる、強く、包容力のある会社にしていきたいと考えています。

-「働く女性のみの優遇制度」ではなく、「広く多様性を受け入れる制度」ということですね。
今回は、「女性が活躍するには社風が大切」について、水上印刷 代表取締役社長 河合克也(かわい かつや)さんにお話を伺いました。
ありがとうございました。

河合:
ありがとうございました。

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